coco(こうぶんこうぞう)
coco(こうぶんこうぞう)
こうぶんこうぞうは、大阪府出身の画家・現代アーティストです。1996年の初個展以来、百貨店やギャラリーを中心に作品を発表し、子どもをモチーフにしながらも、単なる可愛らしさではなく、社会の中にある違和感、不条理、孤独、情報化された現代の空気を独自の視点で表現してきました。
初期は水彩を中心に、やわらかなタッチで子どもそのものを描いていましたが、2009年以降は現代アートの要素を強め、キャンバス、アクリル、コラージュ、日本画的な質感、スタンプワークなどを組み合わせた表現へと展開。年齢や性別を超えたような人物像、強いまなざし、静かな物語性を持つ作品は、見る人の記憶や感情に深く触れる世界観として支持されています。
作品の根底には、自身の幼少期の記憶や人生経験、そして現代社会に対する問いがあります。大量生産・大量消費、情報社会、消費されるイメージ、社会の表と裏、個人の存在が見えにくくなる時代への違和感を、子どもという象徴的な存在を通して具現化してきました。近年は、日本独自の「ハンコ」という文化にも着目し、反復される印や記号を用いることで、量産・管理・承認・匿名性といったテーマを作品に取り入れています。
また、絵画制作にとどまらず、企業とのコラボレーション、テキスタイルデザイン、ジュエリーのプロデュース、講演、トークイベントなど、ジャンルを横断した活動も行ってきました。アート作品を平面の中だけで完結させるのではなく、身につけるもの、暮らしの中に存在するもの、誰かの日常に入り込むものとして展開してきた経験があります。
3REsの「眠っているアパレル在庫にアートの力で新たな価値を与える」という考え方は、こうぶんこうぞうが長年向き合ってきた大量生産・大量消費への問いとも深く響き合います。服を単なる商品として終わらせるのではなく、そこに物語や感情、手仕事の痕跡を重ねることで、もう一度誰かに選ばれる存在へと生まれ変わらせること。こうぶんこうぞうの表現は、アパレル在庫を「消費されるもの」から「記憶に残る一点」へと変えていく可能性を持っています。
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